Google検索広告を始めるとき、候補の多さに迷っていませんか。キーワードプランナーでは関連する言葉や検索数の目安を調べられます。ただし、検索数が多いという理由だけでは、広告に使うべきか判断できません。

この記事では、商品・サービスに合う候補を考え、ツールの数値を読み、配信前の候補リストにまとめるまでを解説します。

この記事の目次
  1. 調べる前に「誰の、どんな検索に応えたいか」を決める
  2. キーワードプランナーで関連する候補を探す
  3. 比較するときは地域や期間をそろえる
  4. 検索ボリューム・競合性・入札単価を読み分ける
  5. 検索ボリュームは広告のクリック数ではない
  6. 競合性は広告主の競争を示す指標
  7. 入札単価の低額帯・高額帯は過去の参考値
  8. 候補を「優先・保留・対象外」に分ける
  9. 予測を確認し、配信後の実績で見直す

調べる前に「誰の、どんな検索に応えたいか」を決める

最初に整理したいのは、広告で届けたいサービスと、申し込んでほしい人の目的です。候補を増やす作業は、そのあとに進めましょう。

例えば、架空の料理教室が初心者向けの体験レッスンを募集するとします。「料理」だけでは、レシピを知りたい人も、教室を探している人も含まれる言葉です。「料理教室 体験」「料理教室 初心者」のように、提供内容と関係する候補から考えると、広告で伝える内容も整理しやすくなります。

ここで挙げた語句は説明用の例です。実際の検索数や申込みにつながる割合を調査した結果ではありません。

候補ごとに「この人は何を知りたいのか」「自社のページでその疑問に答えられるか」を書き添えてください。対応していない地域や提供していないサービスは、候補から分けておくと判断がぶれにくいでしょう。

キーワードプランナーで関連する候補を探す

Google広告の「ツール」から「キーワード プランナー」を開き、「新しいキーワードを見つける」を選びます。商品・サービスに関係する語句を入力する方法と、ウェブサイトのURLから探す方法があります。

初めて使う場合は、先ほど整理したサービス名や目的を入力し、「結果を表示」へ進みましょう。自社のサービスページから候補を探す方法も、表現の見落としを補う手がかりになります。

なお、基本機能の利用にも、お支払い情報の入力を含むGoogle広告アカウントの設定完了が必要です。すでに利用できるアカウントか、先に確認してください。

比較するときは地域や期間をそろえる

全国向けのサービスと、特定の地域だけで提供するサービスでは、調べたい範囲が異なります。対象地域・検索ネットワーク・期間を確認してから候補を比較することが大切です。

例えば、地域の料理教室を調べる際に全国の数値だけを見ても、通える範囲の需要をそのまま表すわけではありません。調査日と設定条件を候補リストに残すと、後日調べ直した数値との違いも追いやすくなります。

検索ボリューム・競合性・入札単価を読み分ける

検索ボリュームは広告のクリック数ではない

月間平均検索ボリュームは、設定した地域や期間などの条件における、キーワードと類似パターンの検索回数の平均です。自社の広告が表示される回数や、クリックされる回数ではありません。

検索数が多くても、調べものが目的でサービスの申込みとは離れている可能性があります。まず検索する人の目的を考え、次に需要の目安として数値を確認しましょう。平均値だけで判断せず、季節による違いにも目を向けてください。

競合性は広告主の競争を示す指標

競合性の「低・中・高」は、その語句に入札している広告主の数を相対的に示したものです。自然検索で上位表示する難しさや、自社が成果を出せる確率を直接示す値ではありません。

競合性が高いという理由だけで、自社に合う候補まで外すのは避けたいところです。反対に、競合性が低くても、提供内容と合わなければ優先する理由にはなりません。

入札単価の低額帯・高額帯は過去の参考値

「ページ上部に掲載された広告の入札単価」の低額帯・高額帯は、過去にページ上部へ掲載した広告主の単価実績に基づく指標です。実際に自社が支払うクリック単価の最低額・最高額を保証するものではありません。

金額だけで採用を決めず、費用の目安として使いましょう。検索数、競合性、単価を一律の合格基準に当てはめるより、自社の提供内容や予算と合わせて候補を絞ることが重要です。

候補を「優先・保留・対象外」に分ける

一覧の語句をすべて登録する前に、選んだ理由が分かるリストへ整理しましょう。次の分け方は、判断を残すための一例です。

  • 優先:検索する人の目的と提供内容が合い、案内できるページもある候補
  • 保留:関連はあるものの、検索意図や案内先の確認が必要な候補
  • 対象外:扱っていないサービスや、対応できない条件の候補

架空の料理教室なら、体験レッスンを提供している場合の「料理教室 体験」は優先候補です。一方、オンラインレッスンを提供していなければ「オンライン 料理教室」は対象外として整理できます。

リストには、語句・想定する目的・案内するページ・調査条件・数値・判断理由を残してください。候補の数よりも、「なぜこの語句を選んだのか」を説明できる状態を目指します。

検索目的や案内先が近い候補はまとめておくと、その後の広告グループや広告文を考える際にも役立つでしょう。

予測を確認し、配信後の実績で見直す

候補を保存したら、キーワードプランナーでクリック数や費用などの予測も確認できます。ただし、予測は入札単価・予算・季節性などを考慮した推定であり、成果の約束ではありません。

候補の選定後は、マッチタイプや広告文、リンク先も整える必要があります。設定の考え方は「Google広告のマッチタイプの違い」で解説しています。

配信を始めたら、広告費・コンバージョン数・CPAから目標に対する状況を確認し、そのあとに検索語句やCTR・CPC・CVRを見て原因を探りましょう。登録した候補と実際に検索された言葉の違いは、「Google広告のキーワードと検索語句の違い」も参考になります。

キーワードプランナーは、候補を選ぶための材料を集めるツールです。検索する人の目的と自社が応えられる内容をつなぎ、選定理由を残すところから始めてください。

広告のキーワード選定や配信設計については、Allyのお問い合わせページからご相談いただけます。