広告を始めるとき、「Google広告とMeta広告のどちらがよいのか」と迷う方は多いのではないでしょうか。選ぶ基準は、媒体の知名度だけではありません。お客さまがサービスをどう探すか、何を見れば魅力が伝わるか、継続して運用できるかを整理することが出発点です。

この記事では、問い合わせや申込みを増やしたい事業者の方に向けて、Google検索広告とMeta広告を比較する視点を紹介します。Google広告には動画やディスプレイなどもありますが、ここでは検索広告に絞って考えましょう。

この記事の目次
  1. まず「検索している人」と「閲覧している人」を分けて考える
  2. 媒体選びで確認したい3つのポイント
  3. お客さまは、どんな言葉で探しているか
  4. 文章と画像・動画のどちらで価値を伝えやすいか
  5. 配信後も制作・確認・改善を続けられるか
  6. 英会話教室なら、どのように考える?
  7. 予算が限られるときは、検証することを絞る
  8. 媒体の評価は、クリックの安さより成果から
  9. 「なぜその媒体を選ぶか」を説明できる状態にしよう

まず「検索している人」と「閲覧している人」を分けて考える

Google検索広告は、商品やサービスに関連する言葉を検索している人に接点を作れる広告です。何を探しているかが検索語句に表れるため、その意図に合う説明を用意することが重要になります。

一方、Meta広告ではFacebookやInstagramなどを利用している人に、画像や動画を使って商品・サービスを紹介できます。たとえばリールでは、サービスの利用場面を短い動画で見せる表現も選択肢の一つです。

ただし、「検索広告を見る人は全員すぐに買う」「Meta広告は認知にしか使えない」と決めつけるのは早計。検索には情報収集もあり、SNSを見ている人が購入を検討している場合もあります。媒体名から購買意欲を断定せず、どんな場面で広告を見るのかを考えてください。

媒体選びで確認したい3つのポイント

お客さまは、どんな言葉で探しているか

最初に、サービスを必要とする人が検索しそうな言葉を書き出します。「地域名+サービス名」のように、具体的な探し方が想定できるなら検索広告を検討しやすいでしょう。

反対に、新しいサービスで呼び名が知られていない場合、商品名の検索だけを待っていては接点が限られるかもしれません。悩みや用途に関する検索も考えつつ、画像・動画で存在を知ってもらう方法を比較します。検索されているかどうかは、思い込みで判断しないことが大切です。

文章と画像・動画のどちらで価値を伝えやすいか

料金、対応地域、利用条件などを探している相手には、求める条件を広告文とリンク先のページで示す方法が考えられます。商品の使い方や教室の雰囲気など、見た方が理解しやすい内容なら、写真や動画を使った説明も有効な候補です。

大切なのは、きれいな画像を作ることだけではありません。「誰のためのサービスか」「利用すると何ができるか」「次に何をすればよいか」が伝わる素材を用意しましょう。

配信後も制作・確認・改善を続けられるか

広告費に加えて、制作と運用に使える時間も見積もります。写真を撮れる人、広告文を直せる人、数値を確認する人が決まっているかが確認点です。

画像や動画を用意できても、結果を見て修正する体制がなければ検証が止まってしまいます。検索広告でも、広告文や検索語句、リンク先の内容を確認する作業は必要です。「始めやすいか」と「改善を続けられるか」をセットで比べてください。

英会話教室なら、どのように考える?

以下は媒体選定を説明するための架空例で、支援実績ではありません。

想定する状況検討する接点
近くの教室や夜間のレッスンを検索している検索広告で対応地域・時間を伝え、条件がわかるページへ案内
学習に興味はあるが、具体的な教室は探していないMeta広告の画像・動画でレッスンの雰囲気や学べる内容を紹介
広告を見ても、料金や通い方がわからない媒体を増やす前に、リンク先の説明と申込みまでの流れを整える

同じ教室でも、届けたい相手の状況によって候補は変わります。この表は媒体ごとの成果を予測したものではなく、何を確かめるために配信するかを決めるための整理です。

予算が限られるときは、検証することを絞る

初めから複数の媒体・商品・地域へ広く配信すると、どの組み合わせに反応があったのか判断しづらくなる場合があります。まずは優先するサービスと成果を決め、検証に必要な予算や制作量を考えましょう。

予算の目安は、目標CPAと獲得したい件数から逆算できます。仮に目標CPAが5,000円、目標が10件なら、広告費は5万円という計算です。ただし、これは計画上の仮定であり、5万円使えば10件獲得できるという予測ではありません。実際の単価や申込み率によって結果は変わります。

制作費や運用費も含めて無理のない範囲を決め、見直す時期と担当者を先に設定しておくと、配信後の判断がしやすくなります。

媒体の評価は、クリックの安さより成果から

配信後は、まず広告費・コンバージョン数・CPAで目標に対する状況を確認。その後でCTR・CPC・CVRなどを使い、差が生まれた理由を調べます。

比較する際は、成果の定義をそろえてください。一方がボタンクリック、もう一方が申込み完了では、CPAの高低だけで優劣を判断できません。可能なら、問い合わせ後の成約や売上まで確認し、事業につながっているかも見ていきましょう。

指標の意味や計算式は、広告運用の基本指標と改善の考え方で解説しています。

「なぜその媒体を選ぶか」を説明できる状態にしよう

  • お客さまの探し方や検討場面を想定した
  • 伝える価値に合う文章・画像・動画を用意できる
  • 広告から申込みまでの説明がつながっている
  • 広告費と制作・運用の負担を見積もった
  • 成果の定義と、結果を確認する方法を決めた

媒体選びに、どの事業にも当てはまる固定の順番はありません。「この相手に、この内容を、この方法で伝えたい」という理由を持って選び、配信結果から見直すことが基本です。設定を始める前の準備は、初期設定の前に決めたい6つのこともあわせて確認してみてください。