広告バナーのサイズは、配信する媒体と広告形式を決めてから選びます。Googleのディスプレイ広告でも、完成したバナーをアップロードする場合と、画像素材を登録するレスポンシブ形式では準備するサイズが異なります。

「300×250と1200×628のどちらを作ればよいのか」と迷ったら、先に入稿する広告形式を確認しましょう。この記事ではGoogle広告を例に、サイズの見分け方と制作前に整理したい項目を解説します。Meta広告など、ほかの媒体へ同じ規格をそのまま当てはめることはできません。

この記事の目次
  1. 広告バナーのサイズは「完成画像」と「素材」で分ける
  2. アップロード型は完成したバナーを用意する
  3. レスポンシブ形式は画像と文章を別々に登録する
  4. Google広告のバナーサイズと画像素材の準備例
  5. アップロード型の静止画バナー
  6. レスポンシブディスプレイ広告の画像素材
  7. 広告バナーはサイズを決めてから情報を配置する
  8. 寸法・形式・容量をセットで依頼する
  9. 小さい表示でも伝わる内容に絞る
  10. 入稿前にサイズ・容量・表示を別々に確認する
  11. 広告バナーは配信後の成果まで見て改善する

広告バナーのサイズは「完成画像」と「素材」で分ける

サイズ一覧を見る前に、何を入稿するのかを整理しましょう。文字や写真を組み合わせた完成バナーと、広告を組み立てるための画像素材では、制作の考え方が変わります。

アップロード型は完成したバナーを用意する

アップロード型のイメージ広告は、広告主が制作した画像を登録する形式です。300×250など、対応する寸法に合わせてデザインします。横長の完成バナーを正方形の枠で使うために、縦横の比率を無理に変える方法は避けましょう。

同じ内容を複数のサイズで展開する場合も、画像を縮めるだけでは文字が読みにくくなります。横長ではコピーと写真を左右に分ける、縦長では上下に並べるなど、サイズごとに配置を調整します。

レスポンシブ形式は画像と文章を別々に登録する

レスポンシブディスプレイ広告では、画像、見出し、説明文、ロゴなどの素材を登録します。Googleが素材を組み合わせ、広告枠に合わせて表示形式を調整する仕組みです。

そのため、完成バナーを作るつもりで画像に多くの文字を入れる前に、見出し欄で伝える内容と画像の役割を分けて考えてください。素材のサイズと、配信された広告全体のサイズは同じ意味ではありません。

Google広告のバナーサイズと画像素材の準備例

ここでは静止画のアップロード型と、レスポンシブディスプレイ広告の画像を分けて示します。寸法は横×縦、単位はpxです。サイズが合っていても、容量や広告内容などの入稿条件は別に確認する必要があります。

アップロード型の静止画バナー

形状対応サイズの例
長方形300×250、336×280
横長728×90
縦長160×600、300×600
モバイル用320×50、320×100

上の表は対応サイズの一部です。静止画ではJPG・PNGなどの形式を使い、ファイル容量は150KB以内に収めます。最初からすべてのサイズを作るのではなく、配信計画に合わせて必要なサイズを選んでください。

レスポンシブディスプレイ広告の画像素材

形状・比率用意する画像の例最小寸法
横長・1.91:11200×628600×314
正方形・1:11200×1200300×300

画像の最大ファイル容量は5120KBです。ロゴは画像とは別の素材として扱うため、この表の最小寸法をロゴの条件に使わないようにしましょう。

正方形の制作例には1200×1200を挙げましたが、寸法の大きさだけで成果が決まるわけではありません。商品や利用場面が伝わる素材を選び、入稿画面のプレビューで見え方を確かめます。

広告バナーはサイズを決めてから情報を配置する

制作前に「誰に、何を伝え、クリック後に何をしてほしいか」をそろえます。そのうえで、広告形式と必要な寸法を制作依頼に書いておくと、作り直しを減らしやすくなります。

寸法・形式・容量をセットで依頼する

「Google広告用のバナー」だけでは、完成画像か素材かが伝わりません。依頼時は広告形式、横と縦の寸法、ファイル形式、容量上限をまとめてください。レスポンシブ形式なら、横長と正方形の素材を用意することも明記します。

たとえば「アップロード型の静止画、300×250、PNG、150KB以内」と伝えれば、制作対象が具体的になります。これは依頼内容の例示であり、全案件に同じサイズを勧めるものではありません。

小さい表示でも伝わる内容に絞る

完成バナーでは、主役となるメッセージと補足情報に強弱をつけます。狭い枠に料金、特徴、説明文を詰め込むより、伝えたい内容を整理してから配置したほうが、読みやすさを確認しやすくなります。

素材を加工するときは、商品や人物の縦横比を保ってください。余白や配置を調整し、重要な部分が見切れていないかを確かめましょう。広告とリンク先で、価格やサービス内容が食い違っていないかも点検します。

入稿前にサイズ・容量・表示を別々に確認する

制作画面で完成して見えても、配信時の表示まで確認して初めて準備が整います。寸法の確認と、広告として伝わるかの確認を分けると、見落としを減らせます。

  • 入稿する広告形式と、制作した画像の役割が一致しているか
  • 書き出したファイルの寸法・形式・容量が条件に合うか
  • 小さい表示でも文字や商品が読み取れるか
  • レスポンシブ形式のプレビューで、画像と文章の組み合わせに違和感がないか
  • 広告の内容とリンク先の案内が一致しているか

元の制作ファイルの寸法だけで判断せず、書き出した画像も確認しましょう。容量を下げたあとに文字や輪郭が粗くなっていないか、最終ファイルで見直すことが大切です。

広告バナーは配信後の成果まで見て改善する

サイズは広告を届けるための条件です。入稿できたことをゴールにせず、広告費・CV数・CPAから成果を確認し、CTR・CPC・CVRで改善の手がかりを探します。

クリックが増えても申し込みにつながらない場合は、バナーの訴求とリンク先の内容を見比べてください。複数のサイズを比較するときも、掲載面や配信条件が異なる点を考慮し、数値の差をサイズだけの効果と決めつけないようにします。

比較の条件を整理する方法は、広告のA/Bテストの進め方で解説しています。バナー制作と配信後の改善をまとめて相談したい方は、お問い合わせフォームから現在のお悩みをお聞かせください。