Meta広告の画像や広告文を考えるとき、他社がどのように商品を紹介しているかは参考になります。ただ、広告を眺めるだけでは、自社で何を試すべきか決めにくいものです。
Meta広告ライブラリでは、掲載中の広告内容や掲載開始日などを確認できます。大切なのは、見つけた広告を「成果の出る正解」と扱わず、自社の広告案を考える材料にする姿勢です。
この記事では、日本向けの一般的な商品・サービスの広告を調べる手順と、調査結果を制作に生かす方法を解説します。
この記事の目次
Meta広告ライブラリで確認できる情報
Meta広告ライブラリは、Metaの各サービスで現在掲載されている広告を検索できるツールです。広告の画像・動画・文章に加え、広告主や掲載開始日などの基本情報が表示されます。
例えば、同じ商品でも「使う場面を見せる広告」と「価格を伝える広告」では、注目してほしい点が異なります。デザインの好みだけでなく、誰に何を伝えているかを読み取るために使いましょう。
一方、競合の購入件数や問い合わせ単価が分かる成績表ではありません。掲載内容と成果は分けて考える必要があります。
政治関連の広告やEU・英国向けの広告などでは、公開情報や保存期間が異なります。別の地域・カテゴリで見られる情報を、日本向けの一般広告にも同じように当てはめないでください。
Meta広告ライブラリで競合を検索する手順
最初に、調べる商品と地域を決めます。広い業種名で探した後に広告主名で絞ると、業界の傾向と個別企業の伝え方を整理しやすくなるでしょう。
地域と広告カテゴリを選ぶ
Meta広告ライブラリを開き、調べたい地域を選択します。日本向けの商品・サービスなら「日本」、広告カテゴリは「すべての広告」が出発点です。
検索欄に業種名・商品名などを入力し、検索を実行します。特定の企業を調べる場合は、広告主名でも検索可能です。
検索結果が多いときは「フィルター」を開き、プラットフォームやメディアタイプなどを絞ります。まず画像広告を比較したいのか、動画の見せ方を調べたいのか、目的に合わせて選びましょう。
検索結果から比較する広告を選ぶ
検索語に一致していても、自社と同じ商品を売っている広告とは限りません。料理教室を探している場合でも、教室運営者向けの集客サービスなどが含まれる可能性があります。
比較する前に、商品・サービスの内容と、想定される利用者を確認してください。企業名が似ている場合は、広告主のページも見て取り違えを防ぎます。
調査メモには、確認日・検索語・地域・広告主・掲載開始日を残すと便利です。表示内容は変わるため、後から見直せるよう広告のURLも控えておきましょう。
競合広告は四つの観点で読み解く
見る項目をそろえると、画像の印象だけに左右されずに比較できます。まずは次の四つを、自分の言葉で短く書き出してください。
- 想定読者:初心者向けか、経験者向けか。どんな悩みに触れているか
- 伝えている価値:価格、手軽さ、学べる内容など、何を強調しているか
- 見せ方:商品そのもの、利用場面、人物の説明など、何を見せているか
- 次の行動:購入、体験予約、資料請求など、何を促しているか
例えば「写真がおしゃれ」だけでは、制作に生かしにくいでしょう。「利用場面を見せて、初めてでも参加しやすい雰囲気を伝えている」と整理すると、自社で必要な写真を考えやすくなります。
ここで書く想定読者は、広告の内容から読み取った仮説です。広告主が管理画面で設定した配信対象を確認した事実とは区別してください。
リンク先のページも確認する場合は、広告で伝えた内容と最初に表示される説明がつながっているかを見ます。料金や対象者、申し込みまでの流れも比較するポイントです。
掲載期間だけで成果の良い広告と決めない
掲載開始日が古い広告を見ると、長く使われている理由が気になるかもしれません。ただし、開始日だけでは、その広告が利益につながっているかは判断できません。
例えば、問い合わせ件数が分からなければ、広告費に対して十分な成果があったかを確かめられません。「長く掲載されているから、自社でも同じ表現を使えば売れる」とは考えないようにしましょう。
いいねなどの反応を確認できた場合も、購入や問い合わせとは別の行動です。反応の多さを、そのまま売上の多さに置き換えるのは避けてください。
広告ライブラリで把握するのは、主に広告の内容や掲載状況です。成果を推測して順位を付けるより、比較した広告から試したい訴求を整理する使い方が基本になります。
調査した内容を自社の広告案に変える
競合調査の後は、自社の商品・サービスで実際に伝えられる内容を選びます。他社の画像や文章をそのまま使わず、自社の条件に合わせて制作しましょう。
読者の悩みと自社の特徴を結び付ける
以下は、架空の料理教室を使った例です。実在する広告や運用実績を示すものではありません。
競合は価格を強調し、自社には少人数で質問しやすい特徴があるという想定です。その場合、値引きで競う前に「初めての調理で質問しにくい」という不安に応える案が考えられます。
例えば、講師が手元を確認する写真と、少人数で学べる点を説明する文章を組み合わせます。リンク先には、人数や授業の進め方を掲載する形です。
ただし、少人数制を実施していなければ使えない訴求です。広告案にする前に、写真・文章・リンク先の内容が実際のサービスと一致するか確認してください。
試す内容と確認する成果を決める
調査の最後に「何を変えるか」「なぜ試すか」「何で判断するか」を一組にして残します。例えば、価格を中心にした案と質問のしやすさを中心にした案の比較です。
訴求の違いを確かめたいのに、画像・対象者・料金まで同時に変えると、差が出た理由を整理しにくくなります。比較の目的を決め、変更点を記録することが大切です。
配信後は広告費・コンバージョン数・CPAを先に確認し、CTR・CPC・CVRで原因を掘り下げます。競合の見せ方は仮説づくりに使い、自社の成果は自社の計測データで判断しましょう。
広告案を形にする手順は、Meta広告のクリエイティブ作成で解説しています。配信後の確認には、Meta広告の数値の見方も参考にしてください。
自社の強みをどう広告で伝えるか迷う場合は、Allyのお問い合わせフォームからご相談いただけます。