水虫の薬を塗っているのに、足の皮むけやかゆみが続いて困っていませんか。症状を繰り返すと、今の薬を使い続けてよいか迷うものです。

改善しないときは、薬の種類だけでなく、診断や使い方を確かめる必要があります。爪に水虫がある場合や、薬でかぶれている場合も、治療の見直しが必要です。

この記事では、足の水虫が治らないときの確認点を解説します。皮膚用と爪用の薬の違いも押さえ、次の受診や薬剤師への相談に役立ててください。

この記事の目次
  1. 水虫が治らないときは診断を確かめる
  2. かゆみや皮むけだけでは水虫と判断できない
  3. 皮膚科では皮膚や爪を採って菌を調べる
  4. 水虫の塗り薬は範囲・回数・期間を見直す
  5. かゆみが消えても治療の終了とは限らない
  6. 塗る範囲と回数が指示どおりか確認する
  7. 水虫の薬は足の皮膚と爪で使い分ける
  8. 足の皮膚には抗真菌薬を使う
  9. 爪の水虫には爪用の薬などを検討する
  10. 水虫を繰り返すときは足と靴のケアも見直す
  11. 水虫が治らない・薬で悪化するときは皮膚科へ
  12. 水虫が治らないときは薬と診断を一緒に見直す

水虫が治らないときは診断を確かめる

診察室で医師に相談する様子

かゆみや皮むけだけでは水虫と判断できない

足の水虫は「足白癬」と呼ばれ、白癬菌というカビの仲間が原因です。ただし、足のかゆみや皮むけが、すべて水虫とは限りません。

似た症状を示す皮膚の病気もあるため、見た目だけでの判断は困難です。水虫でもかゆみが目立たない場合があり、症状だけでは見分けられません。

市販薬を変えながら使い続ける前に、皮膚科で診断を確かめましょう。「かゆいから水虫」「かゆくなくなったから治った」という判断は避けてください。

皮膚科では皮膚や爪を採って菌を調べる

診断では、皮膚の表面や爪の一部を採り、顕微鏡で菌の有無を調べます。爪に変色や厚みの変化がある場合も、見た目だけで水虫とは決められません。

相談時には、足の症状と一緒に爪の変化も伝えてください。薬の名前が分からなければ、容器や箱を持参する方法があります。持参が難しい場合は、商品名が読めるように写真を撮っておきましょう。

水虫の塗り薬は範囲・回数・期間を見直す

塗り薬のチューブと説明書、カレンダー

かゆみが消えても治療の終了とは限らない

治療中にかゆみや皮むけが落ち着いても、菌がいなくなったとは限りません。菌が残ったまま薬をやめると、症状を繰り返す原因になります。

治療期間を決めるには、水虫の状態や治療の経過を確認する必要があります。使い始めてからの日数だけで、治ったかどうかや薬の効果を判断しないことが大切です。

処方薬をいつまで使うかは、診察で医師に確認してください。症状が軽くなっても、指示された治療を自己判断で終えないようにしましょう。

塗る範囲と回数が指示どおりか確認する

症状が出ている場所だけでなく、その周囲にも菌がいる場合があります。処方された範囲より狭く塗っていないか、指の間などに塗り残しがないかを確認してください。

薬は指示された回数で使い、塗る範囲や量が分からなければ医師・薬剤師に確かめましょう。改善しないからといって、自分で回数を増やしたり、別の薬を重ねたりするのは避けてください。

相談の際に役立つのは、「どこに」「1日何回」塗っているかという情報です。塗り忘れがあった日も含め、実際の使い方を伝えましょう。

水虫の薬は足の皮膚と爪で使い分ける

足の皮膚には抗真菌薬を使う

足白癬の治療は、原因となる菌に作用する抗真菌薬の塗り薬が中心です。医療用の一例に、テルビナフィン塩酸塩を含むラミシールクリーム1%があります。

この製剤は足白癬に使用され、承認された使い方は1日1回の塗布です。ここで紹介しているのは医療用製剤で、市販の似た名前の製品まで同じ使い方とは限りません。

薬を確認するときは、商品名に加えて成分名や、クリーム・液などの種類にも注目しましょう。以前、薬でかぶれた経験がある方や、妊娠中・妊娠の可能性がある方は、使用前に医師へ伝えてください。

爪の水虫には爪用の薬などを検討する

爪にも白癬があると、足の皮膚だけを治療しても、爪に残った菌から再感染する場合があります。爪が白く濁ったり厚くなったりした場合は、足の皮膚と一緒に診てもらいましょう。

爪白癬には、爪用の塗り薬や飲み薬という選択肢があります。どの治療を選ぶかは、爪の状態や持病、併用薬などを踏まえて医師が判断します。

爪用の例は、エフィナコナゾールを含むクレナフィン爪外用液10%です。検査で爪白癬と診断された方に処方され、1日1回、病変のある爪全体に使います。塗る場所は水虫にかかった爪で、周囲の皮膚に付いた薬液は拭き取ってください。

変色した爪は、薬を塗ってすぐに元の色へ戻るわけではありません。新しい爪が伸びるのを待つ必要があるため、治療中の変化を診察で確認しましょう。

水虫を繰り返すときは足と靴のケアも見直す

乾燥させるため間隔を空けて置いた靴

治療中は足の清潔を保ち、蒸れを減らす工夫も大切です。足の指の間や足裏は優しく洗い、強くこすって皮膚を傷つけないようにしてください。

靴は湿ったまま履き続けず、十分に乾かしましょう。例えば、複数の靴を交互に使えば、履いていない間に乾燥させられます。

生活環境を整えても、それだけで水虫の治療が完了するわけではありません。再発を繰り返す場合は、薬の使い方に加え、爪の病変なども相談する必要があります。

水虫が治らない・薬で悪化するときは皮膚科へ

市販薬を使っても改善しないときは、説明書の「相談すること」の項目を確認してください。説明書に記載された期間使っても症状が良くならない場合は、皮膚科を受診しましょう。処方薬を使っていて改善が乏しい場合も、担当医への相談が必要です。

薬を塗った場所の赤みやかゆみが強くなった場合は、薬によるかぶれも考えられます。そのまま塗り続けず、使用を中止して医師に相談してください。

受診前には、次の内容をメモにまとめておくと説明しやすくなります。

  • 症状が始まった時期と、気になる部位
  • 使用した薬の商品名と使用期間
  • 1日に塗る回数と、実際に塗っている範囲
  • 改善した症状、変わらない症状、使用後に増えた症状
  • 爪の変色や厚みの変化

薬を使う前後で何が変わったかを伝え、診断や使い方を見直す手がかりにしましょう。

水虫が治らないときは薬と診断を一緒に見直す

水虫が治らないと感じたら、まず診断、次に薬の範囲・回数・期間を確認しましょう。爪の変化や、薬を使い始めてからの悪化も大切な相談事項です。

使っている薬と症状の経過を整理し、受診時に伝えてください。医師と相談しながら、足と爪の状態に合った治療を進めましょう。