口内炎ができて食べ物がしみたり、話すたびに痛みが気になったりしていませんか。早く治したくても、自宅での対処や薬の選び方に迷う方もいるでしょう。

よく見られるアフタ性口内炎は、通常1〜2週間ほどで自然に治ります。ただし、口の中の傷やただれは原因によって対応が異なります。

本記事では、自宅でできるケアや市販薬を使う際の注意点を解説します。受診の目安も紹介するため、今の症状への対応を考える際にお役立てください。

この記事の目次
  1. 口内炎の治し方は原因によって異なる
  2. アフタ性口内炎は通常1〜2週間ほどで治る
  3. 感染などが原因の炎症は治療が異なる
  4. 口内炎の治し方の基本は刺激を減らすケア
  5. やわらかい歯ブラシで口の中を清潔にする
  6. 食べ物の刺激を減らして食事を取りやすくする
  7. 歯や入れ歯が当たる場合は歯科で相談する
  8. 口内炎の治し方で市販薬を選ぶ際の注意点
  9. ステロイド成分を含む薬は対象の症状を確認する
  10. 改善しない場合は説明書に従って使用を中止する
  11. 口内炎の治し方に迷ったときの受診目安
  12. 2週間ほど改善しない場合は診察を受ける
  13. 飲食が難しいほど痛む場合は早めに受診する
  14. 口内炎の治し方は症状に合わせて判断する

口内炎の治し方は原因によって異なる

鏡で口の周りを確認する女性

口内炎の治し方を考える際は、口の中の炎症に複数の原因があると知っておきましょう。よく見られるアフタ性口内炎と、感染などによる炎症では対応が異なります。痛む場所や見た目が似ていても、同じ薬を使えるとは限りません。

アフタ性口内炎は通常1〜2週間ほどで治る

アフタ性口内炎は、多くの場合1〜2週間ほどで自然に治ります。頬の内側や唇の裏にできる、白っぽい小さな傷が代表的な症状です。傷の周囲が赤くなり、食事の際に痛みを感じる場合もあります。

一方、アフタ性口内炎の原因は十分には解明されていません。疲れや栄養不足だけで説明できるとは限らず、自己判断で原因を決めつけない姿勢が大切です。

感染などが原因の炎症は治療が異なる

ウイルスや真菌による感染が関わる場合は、原因に応じた治療が必要です。真菌とはカビの仲間を指し、口の中で炎症を起こす場合があります。一般的な口内炎と同じように扱わないでください。

口の中に水疱が複数できる場合や、発熱を伴う場合は注意が必要です。白い付着物が広がっている場合も、医師や歯科医師へ相談しましょう。症状だけを頼りに薬を選ぶと、病状に合わない薬を使うおそれがあります。

口内炎の治し方の基本は刺激を減らすケア

やわらかい歯ブラシとコップ

自宅では口の中を清潔に保ち、患部への刺激を減らしましょう。痛む部分を強く磨いたり、しみる食品を無理に食べたりする必要はありません。歯磨きの方法や食事の選び方を工夫すると、日常の負担を減らす助けになります。

やわらかい歯ブラシで口の中を清潔にする

歯磨きはやわらかい歯ブラシを選び、患部に強く当てずに行いましょう。傷の表面をこすったり、指で何度も触れたりするのは避けてください。痛む部分を清潔にしようとして、強く磨く必要はありません。

食後も口の中を清潔に保つ意識が大切です。うがい薬を使う際は、製品に記載された使い方を確認しましょう。濃さや使用回数を自己判断で増やさず、説明書に従ってください。

食べ物の刺激を減らして食事を取りやすくする

食事では、やわらかく刺激の少ない食品を選びましょう。香辛料の多い料理や酸味の強い食品は、口内炎にしみる場合があります。塩味が強い食品や、硬く角のある食品にも注意が必要です。

熱い料理や飲み物は冷ましてから口にしてください。食べる量だけでなく、温度や硬さも見直すとよいでしょう。普段は問題なく食べられる食品でも、痛む間は避ける判断が必要です。

歯や入れ歯が当たる場合は歯科で相談する

同じ場所に傷ができる場合は、歯科医院で刺激の原因を確認しましょう。とがった歯や詰め物のほか、合わない入れ歯が粘膜を傷つける場合があります。薬を塗っていても刺激が続くなら、原因への対応が必要です。

食事中だけ当たるのか、入れ歯を装着すると痛むのかを整理してください。症状が出る場面を伝えると、診察時の参考になります。痛みが出始めた時期も確認しておくとよいでしょう。

口内炎の治し方で市販薬を選ぶ際の注意点

薬剤師に薬について相談する女性

市販の口内炎薬は、使いやすさだけで選ばず効能や注意事項を確認してください。塗るタイプや貼るタイプでも、対象となる症状や使用条件は製品ごとに異なります。以前使った薬を、今回も使えるとは限りません。

ステロイド成分を含む薬は対象の症状を確認する

ステロイド成分を含む口内炎薬には、アフタ性口内炎を対象とする製品があります。感染が疑われる症状に使うと悪化するおそれがあるため、自己判断で使わないでください。

たとえば、白い付着物が広がる場合や膿が出ている場合は相談が必要です。小さな水疱が複数ある場合や、発熱やだるさを伴う場合も注意しましょう。薬を使う前に、医師・歯科医師や薬剤師に症状を伝えてください。

改善しない場合は説明書に従って使用を中止する

薬を使っても改善しない場合は、説明書に従って使用を中止し相談してください。口内炎が自然に治るまでの目安を、薬の使用期間に当てはめないよう注意しましょう。

一例が、口内炎軟膏大正クイックケアの添付文書です。5日間使っても改善しない場合は、使用せず相談するよう記載されています。1〜2日間の使用で悪化した場合も、同様に対応が必要です。

日数は製品固有の基準です。ほかの薬には当てはめず、手元の説明書を確認してください。

口内炎の治し方に迷ったときの受診目安

歯科医師に口の症状を相談する女性

口内炎が長引く場合や、強い痛みがある場合は医療機関に相談してください。自然に治る例が多くても、すべての症状を自宅で判断するのは困難です。歯科・歯科口腔外科や耳鼻咽喉科などで相談できます。

2週間ほど改善しない場合は診察を受ける

2週間ほどたっても改善しない場合は、歯科・歯科口腔外科などで診察を受けましょう。口の中の傷が長引く場合には、口内炎以外の病気が関わる可能性もあります。痛みが軽いだけで受診は不要と判断しないでください。

何度も繰り返す場合も相談が必要です。一度治ってから再びできるのか、同じ傷が残り続けているのかを整理しましょう。発症のたびに薬を使うだけでは、原因を確認できません。

飲食が難しいほど痛む場合は早めに受診する

痛みで水分や食事を取れない場合は、早めに医療機関へ相談してください。2週間という目安まで待つ必要はありません。発熱や強いだるさがある場合も、口の中の症状だけで判断しないよう注意しましょう。

傷や水疱が複数できている場合や、短期間で悪化する場合も相談が必要です。以前できた口内炎と様子が違うと感じたら、受診時に違いを伝えてください。痛む場所に加え、症状の広がりも確認するとよいでしょう。

口内炎の治し方は症状に合わせて判断する

刺激を避けた食事のイメージ

口内炎ができたら、患部への刺激を減らすケアから始めましょう。やわらかい歯ブラシで口の中を清潔に保ち、食事の温度や硬さも調整してください。歯や入れ歯が当たる場合は、歯科での確認が必要です。

市販薬は使用条件を確認し、改善しない場合は説明書に従って相談しましょう。長引く症状や飲食が難しいほどの痛みは、自己判断で対処を続けず受診してください。

参考資料

確認日:2026年9月28日